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びまん性脱毛症を漢方で改善する方法

女性に多いびまん性脱毛症は、髪全体が薄くなる症状で多くの方が悩んでいます。漢方医学では血虚や腎虚が主な原因と考え、当帰芍薬散や加味逍遙散などの処方で体質改善を図ります。ホルモンバランスの乱れやストレス、栄養不足など様々な要因に対して、漢方薬は総合的にアプローチ。西洋医学との併用も可能で、副作用の心配も少ない治療法です。びまん性脱毛症は、髪の毛が全体的に薄くなる脱毛パターンで、特に女性に多く見られる症状です。男性型脱毛症のように特定の部位が集中的に薄くなるのではなく、頭部全体にわたって髪の密度が低下するのが特徴です。この症状に対して、漢方医学は独自のアプローチで治療を行います。

びまん性脱毛症の漢方医学的な原因

東洋医学において、びまん性脱毛症は主に「血虚」と「腎虚」が関係していると考えられています。女性特有の生理現象や体質的特徴を踏まえた診断が重要となります。

**血虚(けっきょ)による脱毛**
血虚は血液の量的・質的不足を意味し、髪の栄養不足を引き起こします。女性は月経により定期的に血液を失うため、血虚になりやすい体質があります。血虚による脱毛の特徴として、髪の細さ、抜けやすさ、ツヤの減少などが挙げられます。

また、血虚の人は顔色が悪い、爪が割れやすい、めまいや立ちくらみを起こしやすいなどの症状も併発することが多いです。

**腎虚(じんきょ)との関連**
腎虚は生命力の源である「腎気」の不足を表します。特に女性では、妊娠・出産・授乳期に腎気を大量に消耗するため、産後の脱毛につながることがあります。

加齢による腎虚も重要な要因で、更年期前後から髪の変化を感じる女性が多いのはこのためです。腎虚による脱毛は、白髪の増加や髪質の変化も伴うことが特徴です。

**肝鬱気滞(かんうつきたい)の影響**
現代女性に多いストレス性の脱毛は、肝鬱気滞と関連があります。仕事や家庭のプレッシャー、人間関係のストレスなどにより、気の流れが滞ることで脱毛が生じます。

この場合、脱毛とともに精神的な症状(イライラ、不眠、憂鬱感など)も現れることが多いです。

びまん性脱毛症に効果的な漢方処方

びまん性脱毛症の治療には、患者の体質と症状に応じて様々な漢方薬が用いられます。女性特有の体質を考慮した処方が中心となります。

**当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)**
血虚体質の女性に最も頻用される処方です。当帰、芍薬、川、白朮、茯苓、沢瀉が配合され、血を補い、水分代謝を改善します。

冷え症で体力のない女性の脱毛に特に効果的で、月経不順や貧血の改善にも役立ちます。髪の栄養状態を根本から改善し、継続服用により髪質の向上が期待できます。

**加味逍遙散(かみしょうようさん)**
ストレスや精神的な要因が関与する脱毛に用いられます。柴胡、白朮、当帰、芍薬、茯苓、甘草、牡丹皮、山梔子が配合され、肝鬱を解除し、血虚を改善します。

更年期症状を伴う脱毛や、仕事のストレスによる脱毛に効果的です。精神的な安定とともに、髪の状態も改善していきます。

**十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)**
気血両虚の状態に用いられる強壮剤です。人参、白朮、茯苓、甘草、当帰、芍薬、川、地黄、黄耆、桂皮が配合され、体力と血液の両方を補います。

産後や病後の体力低下に伴う脱毛、慢性疲労による脱毛に効果的です。全身の栄養状態を改善することで、髪の成長力を高めます。

**婦人宝(ふじんぽう)**
女性の血虚に特化した処方で、当帰、地黄、芍薬、川などの補血薬が豊富に配合されています。月経による血液不足を補い、女性特有の脱毛症状に対応します。

**六味地黄丸(ろくみじおうがん)**
腎陰虚による脱毛に用いられます。地黄、山薬、山茱萸、茯苓、沢瀉、牡丹皮が配合され、腎の陰液を補います。

更年期後の脱毛や、慢性的な体力低下による脱毛に効果的です。髪だけでなく、肌の潤いや全身の若々しさの維持にも役立ちます。

治療効果を高めるための生活指導

漢方薬の効果を最大限に発揮するためには、日常生活の改善も重要です。特にびまん性脱毛症の場合、生活習慣と密接な関係があるため、総合的なアプローチが必要です。

**食事療法の重要性**
血を補う食材を積極的に摂取することが重要です。レバー、ほうれん草、ひじき、黒ゴマ、なつめ、龍眼肉などは血虚の改善に効果的です。

また、タンパク質の摂取も重要で、髪の主成分であるケラチンの材料となる良質なタンパク質を十分に摂取しましょう。魚、肉、卵、大豆製品などをバランス良く食べることが大切です。

**睡眠の質の改善**
良質な睡眠は血の生成と腎気の回復に不可欠です。特に午後10時から午前2時の間は「美容のゴールデンタイム」とされ、この時間帯に深い眠りにつくことが髪の健康に重要です。

睡眠環境を整え、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控えるなど、睡眠の質を向上させる工夫をしましょう。

**ストレス管理**
ストレスは肝鬱気滞を引き起こし、脱毛を悪化させる要因となります。適度な運動、瞑想、趣味の時間などを通じて、ストレスを適切に発散することが重要です。

特に女性は感情の変化が髪に影響しやすいため、精神的な安定を保つことが脱毛予防に直結します。

**頭皮ケアとの併用**
漢方薬による内側からの治療と併せて、適切な頭皮ケアも行いましょう。過度なシャンプーは避け、頭皮に優しい製品を選択することが大切です。

また、頭皮マッサージにより血行を促進することで、漢方薬の効果をより高めることができます。

まとめ

びまん性脱毛症に対する漢方治療は、血虚や腎虚といった根本的な体質改善を通じて、髪の健康を回復させる効果的な方法です。当帰芍薬散や加味逍遙散などの女性に適した処方により、ホルモンバランスやストレス状態を整えながら、髪の成長環境を改善できます。治療には時間がかかりますが、副作用が少なく、全身の健康状態も向上させる総合的なアプローチが可能です。専門医の指導の下で継続的な治療を行い、生活習慣の改善と併せて取り組むことで、より良い結果が期待できます。

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